キマット

分 類フィリピン伝承
名 称 kimat(キマット)【フィリピン諸語】
容 姿閃光をまとった猟犬。
特 徴雷神に従う猟犬。稲妻になって地上のものに噛みつく。
出 典

天空から稲妻になって降りてくる猟犬!?

キマットはフィリピン・ルソン島の山岳地帯のティンギアン族に伝わる雷の精霊。猟犬の姿をしていて、嵐をもたらすと信じられている。キマットは同じティンギアン族の雷神カダクランに従っていて、カダクラン神に命じられて地上に派遣され、稲妻となって樹木に噛みつき、畑や家を薙ぎ払う。こうして、カダクラン神をちゃんと祀るように人々に知らしめるのである。

日本でも、雷と一緒に天から獣が降ってくるという雷獣(らいじゅう)の存在が知られている。キマットはそんな雷獣のイメージかもしれない。

《参考文献》

Last update: 2023/06/10

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