グレイ

分 類サイエンス・フィクション(宇宙人)
名 称 Grey(グレイ)【英語】
Little grey(リトル・グレイ)【英語】
容 姿人型の宇宙人。小柄。細長い腕と脚。大きな頭部。肌は灰色。黒い大きな眼。
特 徴現代、もっともポピュラーな宇宙人。

グレイ!

もっともポピュラーな灰色の小人型宇宙人!?

かつての宇宙人といえば、ベム(BEM)と呼ばれる虫の複眼や巨大な目、飛び出した目などを持った宇宙人や、リトル・グリーン・マンという小型の緑色の肌をして頭にアンテナをはやした宇宙人だったり、あるいは火星人に代表されるようなタコ型のものが多かった。しかし、近年では、宇宙人といえばグレイだと想像されるほど、グレイが人気がある。小柄の人間くらいのサイズで、細長い腕と脚を持つ。頭部はやや大きくグロテスクで、真っ黒い大きな眼(つり目である場合も多い)を持つ。鼻には穴しかない。すべすべした灰色の肌をしていることから「グレイ」と命名された。

ヒル夫妻、宇宙人に誘拐される!?

グレイは、一般的にはヒル夫妻によるエイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐)の逸話が初出とされる。エイリアンがやって来て、宇宙船に人間を拉致・誘拐し、人体実験をしたという話の原型は、このヒル夫妻が語った体験談による。バーニー・ヒルとベティ・ヒルは、1961年9月19日にエイリアンによって誘拐されたが、その後、記憶を失くしたという。しかし、退行催眠によってエイリアン・アブダクションを思い出したというのである。この宇宙人はレティクル座ゼータ星からやってきたという。グレイのイメージは、彼らの描写が元になっているとされる。

ロズウェルで宇宙人が解剖された!?

また、グレイを一躍、人気に押し上げたのは、1947年のロズウェル事件の再検証と1995年の「宇宙人解剖フィルム」である。アメリカ・ニューメキシコ州ロズウェルで陸軍が墜落した円盤を回収したと発表した。後にこれは「気象観測用の気球だった」だと訂正され、収束した。しかし、1970年代にUFO研究家たちがこの事件の再検証を始め、墜落した円盤の目撃証言や宇宙人(グレイ)の死体を見たという証言などが次々に飛び出した。1994年、アメリカ空軍は「旧ソ連の核実験監視に使われる調査用気球だった」と改めて公表したが、1995年には「宇宙人解剖フィルム」が公開された。これはロズウェル事件のときに回収された宇宙人の死体を軍が解剖した映像だとされた(後に偽造であることが判明した)。

キャトル・ミューティレーションもグレイの仕業!?

グレイはキャトル・ミューティレーションとも関連付けられている。1970年代のアメリカで、家畜の目や性器などが切り取られて死亡しているという報告が多発した。その前後に未確認飛行物体の目撃報告が複数あり、死体にレーザーを使ったような鋭利な切断面があること、血液がすべて抜き取られていることなどから、宇宙人(グレイ)の仕業だとされた。

ラージノーズ・グレイとリトル・グレイ!?

ちなみに、グレイはしばしば「リトル・グレイ」と呼ばれることもある。アメリカ元海軍将校のクーパーによって、大きな鼻を持つラージノーズ・グレイとラージノーズ・グレイの遺伝子操作で作ったというリトル・グレイとに分類されたことに由来する。ラージノーズ・グレイはオリオン座系の異星人「リゲリアン」で、リトル・グレイはゼータ・レティキュリー星系の異星人「レティキュリアン」とするという主張もある。近年の日本では、河童(カッパ)の正体をグレイとする説もある。

《参考文献》

Last update: 2020/05/02

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