グライア
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Γραῖα〔Graia〕(グライア)《老婆》【古代ギリシア語】 ※複数形:Γραῖαι(グライアイ)【古代ギリシア語】 Φορκίδες〔Phorkides〕(ポルキデス)《ポルキュースの娘たち》【古代ギリシア語】 | |
Πεμφρηδώ(ペムプレードー)《意地悪な》【古代ギリシア語】 Ἐνυώ(エニューオー)《好戦的な》【古代ギリシア語】 Δεινω(デイノー)《恐ろしい》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 生まれながらに灰色の髪を持った老婆。 |
特 徴 | 姉妹で1つの眼と1つの歯を共有する。 |
出 典 | アポッロドーロス『ビブリオテーケー』(1~2世紀)他 |
1つの眼と1つの歯を姉妹で共有する老婆!?
グライアはギリシア・ローマ神話に登場する老婆の怪物である。海の怪物の始祖となったポルキュースとケートーの子供とされ、生まれながらにして灰色の髪をしていた。そのため《老婆》を意味する「グライア」と呼ばれている。あるいは単に《ポルキュースの娘たち》という意味で「ポルキデス」とも呼ばれている。
グライアは姉妹とされ、文献によって数は異なるが、ペムプレードー、エニューオー、デイノーの名が知られている。いずれも《意地悪な》、《好戦的な》、《恐ろしい》などを意味する。姉妹でたった1つの眼と1つの歯を交代で使っている。ゴルゴーンたちとは姉妹の関係にあり、ペルセウスがメドゥーサ退治にやってきたときに、ペルセウスに1つしかない眼を奪われて、メドゥーサ退治の方法を教えるように脅されて、教えたという。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2024/10/31