グーズベリー・ワイフ
| 分 類 | イギリス伝承(イングランド) |
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Gooseberry Wife(グーズベリー・ワイフ)《グーズベリー婆さん》【英語】 | |
| 容 姿 | 巨大な毛むくじゃらのイモムシ。 |
| 特 徴 | グーズベリー(スグリ)の守護者。近づく子供たちを食べてしまう。 |
| 出 典 | - |
スグリを食べようとすると現れる巨大なイモムシの妖怪!?
グーズベリー・ワイフはイギリス伝承に登場するナーサリー・ボギー(子供部屋のボギー、あるいはしつけ妖怪)の一種である。イングランド南部のワイト島に伝わっている。グーズベリー(西洋スグリ)は熟すと甘いが、緑色の未熟な段階では強い酸味があり、たくさん食べると腹を下した。また、グーズベリーの低木には硬くて鋭い棘が生えていて、手を突っ込んだ子供が深い切り傷を負う恐れがあった。そのため、大人たちは「熟していないグーズベリーを盗むと、茂みからグーズベリー・ワイフが出てきて、お前を生きたまま喰ってしまうぞ」などと脅かして、グーズベリーの低木林から子供たちを遠ざけようとした。
グーズベリー・ワイフは、毛むくじゃらの巨大な毛虫、あるいは青虫の姿をしているとされた。まさにグーズベリーの葉を食い荒らす害虫をそのまま妖怪化したものと言えそうだ。
ちなみに、類似の存在として、ヨークシャー州にはオウド・ゴッギーという妖怪がいる。オウド・ゴッギーも同じように毛むくじゃらの毛虫の妖怪だが、こちらは果樹園全般、特に熟したリンゴの木を見張っているようだ。

なお、イングランド北部のオウド・ゴッギーは「老婆」だとされることも多いが、awdの語義的には「老翁」である。日本ではイングランド南部のグーズベリー婆さんのイメージが混同されて、老婆の妖怪とされてしまっている。
《参考文献》
- 『妖精事典』(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年)
- 『妖精 Who's Who』(著:キャサリン・ブリッグズ,訳:井村君江,ちくま文庫,1996年)
- 『THE ELEMENT ENCYCLOPEDIA OF FAIRIES: An A-Z of Fairies, Pixies, and other Fantastical Creatures』(著:Lucy Cooper,画:Andy Paciorek,HarperElement,2014年)(英語)
Last update: 2026/10/12
