オウド・ゴギー
分 類 | イギリス伝承(イングランド) |
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Awd Goggie(オウド・ゴギー)《ゴギー婆さん》【英語】 | |
容 姿 | 巨大な毛むくじゃらのイモムシ。 |
特 徴 | 果物の木に近づくと現れて、子供たちを食べてしまう。 |
出 典 | - |
果物を勝手に盗み食いすると現れる巨大なイモムシの妖怪!?
オウド・ゴギーはイングランドのヨークシャー州に伝わる巨大なイモムシのような妖怪。《ゴギー婆さん》という意味だ。おそらくは「ナーサリー・ボギー(子供部屋のボギー)」の一種として機能していて、収穫の時期に、子供たちが勝手に果樹園に入って、よく実った果物を盗んで食べてしまわないように戒めるために、大人たちが用いた。すなわち、「今の時期に果物の木や茂みに近づくとオウド・ゴギーに捕まってしまうぞ!」と脅かすのである。オウド・ゴギーは子供たちをぺろりと平らげてしまえるほどの巨大な毛むくじゃらのイモムシである。この意味で、オウド・ゴギーは果実の守護者であると考えられている。
ちなみに、ハンプシャー州の南のワイト島には、グーズベリー(スグリ)を守護する類似の妖怪がいて、グーズベリー・ワイフと呼ばれている。これも巨大な毛むくじゃらのイモムシの妖怪である。
《参考文献》
- 『妖精 Who's Who』(著:キャサリン・ブリッグズ,訳:井村君江,ちくま文庫,1996年〔1979年〕)
- 『妖精事典』(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年〔1976年〕)
Last update: 2024/04/13