オウド・ゴッギー

分 類イギリス伝承(イングランド)
名 称 Awd Goggie(オウド・ゴッギー)《年老いたゴッギー》【英語】
容 姿巨大な毛むくじゃらの毛虫の怪物。
特 徴果物の木に近づくと現れて、子供たちを食べてしまう。
出 典-

オウド・ゴギーのイラスト

果物を勝手に盗み食いすると現れる巨大なイモムシの妖怪!?

オウド・ゴッギーはイギリス伝承に登場するナーサリー・ボギー(子供部屋のボギー、あるいはしつけ妖怪)の一種である。特にイングランドのヨークシャー州に伝わっていて、毛むくじゃらの巨大な毛虫のような姿をしている。その名前は《年老いたゴッギー》という意味だ。収穫の時期に、子供たちが勝手に果樹園に入って、よく実った果物を盗んで食べてしまわないように戒めるために、大人たちが利用したようだ。すなわち、「今の時期に果物の木や茂みに近づくとオウド・ゴッギーに捕まってしまうぞ!」と脅かすのである。何しろ、オウド・ゴッギーは子供たちをぺろりと平らげてしまえるほどの巨大なサイズの毛虫なのである。それと同時に、オウド・ゴッギーは果樹園、特に熟したリンゴの守護者であると考えられている。

ちなみに、イングランドには類似のグーズベリー(西洋スグリ)を守護する類似の妖怪がいて、グーズベリー・ワイフと呼ばれている。こちらも巨大な毛むくじゃらの毛虫の妖怪である。

オウド・ゴッギーとグーズベリー・ワイフの伝承地

awdは《古い、老人》を意味する英語のoldのイギリス北部方言であり、一般的には男性の老人が想起される。しかし、日本ではキャサリン・ブリッグズの『妖精事典』の中で、平野敬一が「ゴギー婆さん」と訳出したため、老婆のイメージが定着している。しかし、本来のオウド・ゴッギーは「ゴギー爺さん」と訳出すべきだったのだろう。イングランド北部でリンゴ園を守るゴッギー爺さんと、イングランド南部で西洋スグリの低木林を守るグーズベリー婆さんが混同されたとも考えられる。

《参考文献》

Last update: 2026/10/12

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