ごぎゃ泣き(ゴギャナキ)

分 類日本伝承
名 称 ごぎゃ泣き(ゴギャナキ)【日本語】
アギャア泣き(オギャアナキ)、ゴンギャ泣き(ゴンギャナキ)【日本語】
容 姿赤ん坊の妖怪。1本足。
特 徴夜中に赤ん坊の声で泣く。
出 典

赤ん坊を抱きあげたと思ったら……!?

ごぎゃ泣きは徳島県や高知県に伝わる妖怪。子泣き爺(コナキジジイ)と類似のものとされるが、徳島県美馬郡に伝わるごぎゃ泣きは1本足である。山の中などで「ごぎゃごぎゃ」と泣いて歩き回り、ごぎゃ泣きが泣くと地震が起こるとされた。駄々を捏ねる子供がいると「ごぎゃ泣きが来るぞ!」と脅かした。徳島県祖谷地方では、夜、山道で赤ん坊の泣き声が聞こえるので、その場所に行ってみても、姿がない怪異をごぎゃ泣きと呼んでいる。稀に「負ぶってくれ」と言ってくることもあるが、断らないといけないとされる。高知県高岡郡や幡多郡では、色白の赤子で、泣きながら足にまとわりついてくる。草履を脱ぐと消えるという。

《参考文献》

Last update: 2020/09/02

サイト内検索