ガラッパ

分 類日本伝承
名 称 ガラッパ【日本語】
容 姿手足の長い河童。
特 徴悪口を聞きつけて仕返しに来る。仲良くなると魚が大量に釣れる。
出 典

手足がとても長い河童!?

ガラッパは鹿児島や宮崎、熊本などの南九州に伝わる河童(カッパ)の仲間である。春と秋に山と川とを行き来する習性があり、山にいるときには山童(ヤマワロ)という別の妖怪になる。

ガラッパは頭に皿があるなど、普通の河童とは変わらないが、細身で、手足がとても長く、膝を立てて座ると、膝の位置は頭よりも高くなるという。常に涎を垂らし、口は生臭いとされる。

裸足のときに、山でガラッパの悪口を言ってはいけないとされ、数キロ離れていても、ガラッパはちゃんと自分の悪口を聞きつけて仕返ししに来るという。

山道で迷わされたり驚かされたりするのはガラッパの仕業だが、一方で、川でガラッパと仲良くなると、魚が面白いように釣れる。ちなみに、妖怪と仲良くなると魚がよく捕れるようになるというのは、南西諸島のケンムンや沖縄のキジムナーにも言われている。

【関連項目】

《参考文献》

Last update: 2022/01/30

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