エインヘリャル
分 類 | 北欧神話 |
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Einherjar(エインヘリャル)【古ノルド語】 | |
容 姿 | 甲冑に身を包んだ戦士。 |
特 徴 | 戦場で死んだ勇敢な戦士。死後、オージンの配下として巨人族との戦いに備えて鍛錬している。 |
出 典 | スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』(13世紀頃)、『詩のエッダ』(13世紀頃)ほか |
英雄たちは死後、オージンの養子となって巨人との戦いに備える!?
エインヘリャルは北欧神話でいう戦死者の魂。勇敢な戦士は死後、最高神オージンの軍勢となって巨人族と戦う。天女ヴァルキュリャたちは戦場を馬で駆け回り、勇敢な戦士を発見すると槍で突き刺してその命を奪う。こうやってヴァルキュリャに殺された戦士たちは、死後、オージンのもとへ連れて行かれ、ヴァルホッルという大広間でエインヘリャルとして歓待される。
エインヘリャルたちは、神々と巨人族との最終戦争であるラグナロクの際に、オージンの軍勢として、神々と一緒になって巨人族と戦う役目を負っている。エインヘリャルたちはこの戦いに備え、毎朝、互いに殺し合いをして互いの技を鍛えている。夕方になると再び復活して、オージンとともに宴を楽しむ。夜の宴会では、ヴァルキュリャたちが踊りを踊り、歌を歌って彼らを歓待した。エインヘリャルたちは、何度でも蘇るイノシシのセーフリームニルの肉を食べ、ヤギのヘイズルーンの乳で作った酒を飲んで楽しんだ。そして、再び、夜が明けるとまたお互いに殺しあう。こうして果てしない戦いを繰り広げる。
ヴァイキングたちは、死後、エインヘリャルとなってヴァルホッルに迎えられることを戦士としての名誉とし、憧れていたという。
Last update: 2019/11/04