どうもこうも

分 類日本伝承
名 称 どうもこうも【日本語】
どふもこふも、とうもかうも、とうもこうも【日本語】
容 姿1つの身体に2つの頭を持った妖怪。
特 徴詳細は不明。
出 典尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』(1832年)ほか

1つの身体に2つの頭!?

どうもこうもは日本の妖怪。尾田郷澄の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』(1832年)や北斎季親の『化物尽絵巻』(1840-1860年代頃)などに描かれている。1つの身体に2つの頭(首は1本で、首の先に2つの頭がついている)を持った姿で描かれている。肌は灰緑色で塗られている。一方は舌を出していて、もう一方は口を閉ざしている。

さまざまな妖怪絵巻に描かれてはいるが、絵のみでどのような妖怪なのかは解説されていない。

昭和の妖怪関連書籍などでは、2つの頭は仲が悪く、それぞれが反対のことを言うなどと解説されることもある。ただし、実際の妖怪絵巻を見ると、どちらの顔も笑っている印象を受ける。

昔話「どうもとこうも」

多くの妖怪本では「どうもこうも」の解説の際に、昔話「どうもとこうも」を載せている。関連は不明だが、ウェブサイト「ファンタジィ事典」でもこの昔話を載せておく。

昔、「どうも」と「こうも」という名前の医者がいて、自分こそが日本一の名医だと自慢していた。あるとき、2人は勝負をした。2人とも腕を斬り落として、それを見事に繋いで見せて、勝負はつかない。そこで、今後は互いに相手の首を斬って繋いで見せることになった。多くの見物人が集まったが、お互いに元通りに繋いで見せて勝敗が決しない。

そこで、今度は2人同時に首を斬り落として繋ぐ勝負をした。合図とともに2人が同時に互いの首を斬り落としたところ、2人とも首を失って繋ぐ人間がいなくなったので、2人とも死んでしまった。このため、「どうもこうもならない」という状況になったという話である。

この昔話と結びつけて、現在ではどうもこうもに医者の属性(白衣を着る、メスを持つなど)を持たせることもある。

《参考文献》

Last update: 2026/01/24

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