チャンドラ
分 類 | インド神話 |
---|---|
चंद्र 〔chandra〕(チャンドラ)《月》【サンスクリット】 | |
容 姿 | 若く美しい神。棍棒と蓮を持ち、カモシカの牽く戦車に乗る。 |
特 徴 | 月の神。 |
出 典 |
性欲旺盛な月の神!?
チャンドラはインド神話の月神。カモシカに牽かれた戦車に乗って天空を翔ける。
神々の知恵袋であるブリハスパティの妻ターラーに手を出してブリハスパティとの間で大戦争になったり、ダクシャの27人の娘を妻にして性的な欲望に応えようとするなどの神話が知られる。かなり古い時期に酒神ソーマと同一視された。
ガネーシャに牙を投げつけられたという神話も知られる。あるとき、ガネーシャがモダカという団子を食べ過ぎて腹をパンパンに膨らませて騎乗獣のムーサカ(トガリネズミ)に乗って家に戻るとき、突然、蛇が道を横切った。ムーサカが驚いてガネーシャを振り落とした。その衝撃でガネーシャの腹は破れ、腹の中から大量のモダカが飛び出した。ガネーシャは慌ててモダカを拾って腹に詰め込んで、蛇で腹をぐるぐる巻きにした。それを見てシャンドラが笑ったので、ガネーシャは腹を立てて自分の牙をへし折って月に投げつけた。こうして月は満ち欠けをするようになったという。
《参考文献》
Last update: 2020/06/13