プルゲ(火犬)

分 類朝鮮伝承
名 称 불개bul-gae〕(プルゲ)《火犬》【朝鮮語】
容 姿赤や黒の毛のイヌ。
特 徴太陽や月を呑み込んで盗もうとする。
出 典孫晋泰『朝鮮民譚集』(1930年)ほか

太陽や月を盗もうとする獰猛なイヌの怪物!?

プルゲ(火犬)は朝鮮半島の伝承に登場するイヌの怪物。暗黒の国(カマンナラ)で飼われている獰猛なイヌたちで、月や太陽を呑み込んで日蝕や月蝕を引き起こすとされる。

孫晋泰(ソン・ジンテ)の『朝鮮民譚集』(1930年)にもプルゲの話が載っている。天には「暗黒の国」があって、ここは太陽も月もなかった。この国を治める王(ワン)は最も獰猛なプルゲに太陽と月を盗んでくるよう命じた。しかし、太陽を噛むとあまりにも熱く、焼け焦げるようであったため、吐き出してしまった。次に月を噛むとあまりにも冷たく、これも持ち帰ることはできなかった。しかし、王は諦めずに、定期的に次のプルゲを派遣している。このため、定期的に日蝕と月蝕が生じるのだという。

民話に登場するカマンナラの王には名前がないが、近年、「암흑대왕(アムフク・デワン)《暗黒大王》」と呼ばれることも増えてきている。

大きな音でプルゲを追い払え!?

ちなみに、日蝕や月蝕の際には、プルゲが太陽や月を食べてしまわないように、人々は鍋や太鼓を叩いて大きな音を出して、プルゲを驚かせたようだ。フィリピンの大蛇バクナワなども日蝕や月蝕の際には太皷などで大きな音を出して脅かしており、日蝕や月蝕を引き起こす怪物を大きな音で追い払うような儀式はアジア全体でよく知られている。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2026/01/15

サイト内検索