バタバタ

分 類日本伝承
名 称 バタバタ、パタパタ【日本語】
婆多婆多(バタバタ)、破多破多(ハタハタ)【日本語】
容 姿音だけの妖怪。
特 徴夜にバタバタと音がする。正体は石の精。
出 典

バタバタと音がする!?

バタバタは夜中にバタバタと音が聞こえる怪現象。

和歌山県では、冬の夜明け頃にバタバタという音が東から聞こえ始め、あっという間に家の前を通り過ぎて西に去っていくとされる。

山口県の岩国でも秋から冬にかけて夜四つ時(午後10時頃)から翌朝の未明まで現れ、バタバタとうちわを激しく叩くような怪音が町中に聞こえたという。『岩邑怪談録』では破多破多という字が当てられている。

広島県でも夜になると屋根の上や庭で畳を叩くような音、あるいは筵(むしろ)を打って払うような音がして、音の方向に行くと、常に7、8間(約12~15メートル)離れた違う方向から音が聞こえてくるという怪現象が起こったとされる。

このバタバタという音の原因は、触れると瘧(おこり)になる石の仕業とされ、バタバタ石とも呼ばれている。バタバタ石の中から小人が現れて石を叩いているのを見つけ、捕まえようとしたら石の中に戻ったので、石を持ち帰ったところ、顔に痣ができたので慌てて石を元に戻すと痣も消えたという。

類似の存在として、高知県の畳叩きが知られており、しばしば畳叩きと同一視されている。

《参考文献》

  • 『動物妖怪譚(下)』(著:日野巌,中公文庫,2006年)
  • 『日本妖怪大事典』(編著:村上健司,画:水木しげる,角川文庫,2015年〔2005年〕)
  • 『妖怪事典』(著:村上健司,毎日新聞社,2000年)
  • Last update: 2025/08/31

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