アストライオス
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Ἀστραῖος〔astraios〕(アストライオス)《星の者》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 男神。 |
特 徴 | 星空の神。風や星などの神々を生んだ。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)ほか |
風や星の神々を生んだ星空の神!?
アストライオスはギリシア・ローマ神話の星空の神である。ティーターン族であるクレイオスを父とし、海神ポントスの娘エウリュビアーを母としている。曙の女神であるエーオースを妻にして、たくさんの風と星を儲けた。風の神は一般的にアネモスと呼ばれるが、その中でも特に有名な神として、西風のゼピュロス、北風のボレアース、南風のノトスが知られる。古代ギリシアでは、風の神は方角、季節、そして星空に結びつけられているようだ。星の神はアステールと呼ばれる。その中でも有名なのは、明けの明星(金星)のエオースポロスがいる。『テオゴニアー』や『ビブリオテーケー』では、これらの風や星の神々は、みんな、アストライオスとエーオースの子供たちであると説明されている。
《参考文献》
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
- 『神統記』(著:ヘシオドス,訳:廣川洋一,岩波文庫,1984年)
Last update: 2023/05/06