アスプ
分 類 | 古代・中世博物誌 |
---|---|
Asp(アスプ)【ラテン語】 | |
容 姿 | コブラ。 |
特 徴 | 猛毒の牙と息、催眠効果のある視線を持つ。 |
出 典 | プリーニウス『博物誌』ほか |
お互いが愛し合う伝説の蛇
アスプはエジプトに棲息するとされた伝説のヘビ。プリーニウスの『博物誌』などで紹介されている。コブラのような姿で、牙や息には猛毒があるとされるが、何よりもその視線には催眠効果があり、アスプに見られたものは眠ってしまうという。エジプト人はアスプを操る呪文を知っているが、アスプは呪文を聞くまいと耳を尻尾で塞ごうとする。また、常に雄雌カップルで暮らすことで知られ、その愛の深さが強調される。アスプは、カップルのうちどちらか一方が殺された場合、残った一方は執拗に敵を追いかけて復讐を果たすとされている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2010/01/10