足洗邸(あしあらいやしき)
| 分 類 | 日本伝承 |
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足洗邸(あしあらいやしき)【日本語】 | |
| 容 姿 | 巨大な毛むくじゃらの足。 |
| 特 徴 | 「足洗え」の大音響とともに天井から足が現れる。 |
| 出 典 | - |
天井から巨大な足が!?
足洗邸(あしあらいやしき)は江戸時代の「本所七不思議」のひとつ。本所というのは現在の東京都墨田区のことで、その周辺では複数の怪異が知られていた。
足洗邸もその中のひとつで、古宮山左膳(別伝では味野岌之助)という旗本の上屋敷で、毎晩、夜になると「足を洗え!」という大きな声とともに、天井を突き破って剛毛に覆われた巨大な足が現れたという。言われるままに家人が足を洗ってやると天井裏に消えるが、洗わないと家じゅうの天井を踏み抜いて暴れ回ったという。
足の化け物の正体はタヌキ!?
一説では、タヌキが化けたものだと説明される。その昔、小宮山左膳は瀕死のタヌキを助けた。すると、タヌキは人間に化けて左膳の枕元に現れて「あなたが雇っている下働きの女が命を狙っているから気をつけろ」と忠告した。実際に女は男と組んで小宮山家を乗っ取ろうと画策していて、タヌキの忠告も空しく左膳は殺されてしまった。左膳の息子がタヌキの協力を得て、父親の仇を討ち、小宮山家は存続したという。
それ以来、屋敷によくないことが起きそうになるたびに、タヌキが天井から巨大な足を出して「足を洗え!」と知らせるようになったのだという。
《参考文献》
Last update: 2025/08/31
