アルキュオネー

分 類ギリシア・ローマ神話
名 称 Ἀλκυόνη 〔alkyonē〕(アルキュオネー)【古代ギリシア語】
容 姿
特 徴夫のケーユクスと愛し合っている。死後、カワセミになった。
出 典アポッロドーロス『ビブリオテーケー』(1~2世紀頃)、オウィディウス『メタモルポーセース』(8世紀)ほか

強い愛によってカワセミになった女性!?

アルキュオネーはギリシア・ローマ神話に登場する人間の女性。夫はケーユクスで、ケーユクスとアルキュオネーは非常に強く愛し合っていたことが、さまざまな伝承に残っている。

アポッロドーロスの『ビブリオテーケー』では、彼らがお互いに相手のことをゼウスヘーラーと呼び合っていて、この思い上がりから死んだとされる。その後、ゼウスがアルキュオネーをカワセミに、ケーユクスをカツオドリに変えたという。

オウィディウスの『変身物語』によれば、あるとき、デルポイで神託を受けようと航海に出たケーユクスは、途中で嵐に巻き込まれて死んでしまった。彼の帰りを信じて心待ちにする妻アルキュオネーのため、ヘーラーは夢の神を送り込み、ケーユクスに化けさせて、彼の死を伝える。アルキュオネーは飛び起き、海岸で夫の死体を発見し、海に飛び込む。これを見て、神々は彼らをカワセミに変えたという。その後、鳥になった後も彼らは仲睦まじく暮らしたという。

彼らの愛の強さと悲恋は、その後、演劇や絵画などでしばしば題材にされた。

《参考文献》

Last update: 2020/04/11

サイト内検索