エイケン・ドラム
分 類 | イギリス伝承(スコットランド) |
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Aiken Drum(エイケン・ドラム)【英語】 | |
容 姿 | チーズの帽子、ローストビーフのコートなどを身に着けた妖精。 |
特 徴 | オタマの上で遊ぶ。。 |
出 典 | 童謡「エイケン・ドラム」ほか |
クリームチーズの帽子にローストビーフのコート!?
エイケン・ドラムはスコットランドの妖精。元々はブラウニーに与えられた個人の名前だったようだが、童謡「エイケン・ドラム」で一躍、有名になった。童謡「エイケン・ドラム」はナンセンス詩で、その詩の中に登場するエイケン・ドラムはクリームチーズの帽子をかぶり、パイ生地のチョッキを着て、堅パンのボタンをつけ、ローストビーフのコートを羽織り、スコットランド名物ハギス(ヒツジの内臓をミンチにして、オート麦・たまねぎを細かく刻み、ハーブ、牛脂とともにヒツジの胃袋に詰めて茹でたもの)の袋の部分(すなわちヒツジの胃袋)のズボンを履いている。そして、オタマの上で遊んでいると表現された。髪の毛はスパゲッティだと説明するヴァージョンもある。そして、このエイケン・ドラムは月に棲んでいるという。
別の町にはウィリー・ウッド(Willy Wood)がいて、こちらはカミソリの上で遊んでいたが、彼がクリームチーズもパイ生地も堅パンもローストビーフもみんな食べてしまったという。そして、ハギスの袋を食べようとしたのが運の尽きで、ハギスの袋を喉に詰まらせて、死んでしまったという。
《参考文献》
- 『妖精 Who's Who』(著:キャサリン・ブリッグズ,訳:井村君江,ちくま文庫,1996年〔1979年〕)
- 『妖精事典』(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年〔1976年〕)
Last update: 2024/04/14