アガロン・ハヨパン

分 類フィリピン伝承
名 称 Agalon Hayopan(アガロン・ハヨパン)【フィリピン諸語】
容 姿ワニを飼育するアスワン。
特 徴ワニに獲物を狩りに行かせる。
出 典

ワニを差し向けて獲物を襲うアスワン!?

アガロン・ハヨパンはフィリピン伝承のアスワンの一種。フィリピンにはたくさんの種類のアスワンがいるが、自分で積極的に獲物を狩りに行くのではなく、代わりにワニを差し向けて獲物を狩る種類がいる。ビコール地方のアガロン・ハヨパンがまさにそういう類いのアスワンで、水辺に居を構え、自由に操れるワニを飼育して、ワニに人間を襲わせ、獲物を持ってこさせる。こうやって、自分の手を汚さずに人間の死体を手に入れて喰らうのである。

アガロン・ハヨパンは年を取りすぎたアスワンのなれの果てだと説明される。アスワンたちも年齢を重なると老化して獲物を狩るのに不自由するのか、あるいは年齢を重ねて老獪になり、自ら働かずに隠居生活を楽しんでいるのかは分からない。

《参考文献》

Last update: 2024/04/13

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