サッパン・スックーン

分 類南米伝承
名 称 Zapam zucum(サッパン・スックーン)【スペイン語】
容 姿巨大なおっぱいを持つ女性の妖怪。
特 徴子供の世話をするが、ビクーニャを殺すと子供をさらう。
出 典

巨大なおっぱいを持つ妖怪!?

サッパン・スックーンはアルゼンチンやボリビアに伝わる女性の妖怪。小麦色の肌で、長い髪の毛と黒い目、服は着ておらず、巨大なおっぱいを揺らしながらやってくる。おっぱいがぶつかって「サッパン、スックーン」と音を立てる。この妖怪の名前は、この擬音語に由来する。母親たちが畑仕事をするとき、どこからともなく現れて、母親たちの代わりに、子供たちと遊んでくれる。ときには母乳も与えてくれるという。基本的には優しい妖怪だが、ただひとつ、万が一、間違ってビクーニャを殺してしまうと、その家の子供をさらってしまい、二度と帰ってこない。従って、人々はビクーニャを殺さないように、気を付けている。

サッパン・スックーンが村の男性たちをおっぱいで捕まえて連れ去ったという伝承も残されている。畑仕事をサボって休んでいた男たちだったという。

《参考文献》

  • 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)

Last update: 2021/09/30

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