ユムド

分 類フィリピン伝承
名 称 yumud(ユムド)【フィリピン諸語】
容 姿目に見えない。あるいは青白く透ける肌、長い黒髪の美しい人間の姿。
特 徴自らの水域を守護し、水域の魚を所有する。水域を荒らすと溺れさせる。
出 典

マノボ族の水域を守護する精霊!?

ユムドはフィリピンのミンダナオ島のマノボ族に伝わる水の精霊。淡水のディワタ(半神)とされ、通常、人間の目にはその姿が見えないとか、水中に揺らめく影のような存在だとされるが、呪術者(シャーマン)には、青白く透けるような肌で長い黒髪を持った美しい人間の姿に見えるとも言われている。

ユムドは自分たちの棲んでいる水域を守護する存在で、そこに棲む魚や水辺の生き物たちを所有していると言われる。基本的には無害で、水中の洞窟や川の深い淵などにひっそりと暮らしている。しかし、必要以上に魚を獲ったり、水域を汚したり、水辺で大騒ぎをしたりして彼らを怒らせると、その人間を溺れさせるとも言われている。

現在でも、漁師たちは漁に出る際に「ユムドの取り分」として最初の獲物を水に投げ入れ、安全と大漁を祈る伝統的な儀式・習慣が残っている。

《参考文献》

Last update: 2026/01/23

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