一目五先生(イィムゥウゥシエンション)
分 類 | 中国伝承 |
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一目五先生〔yī-mù-wŭ-xiān-shēng〕(イィムゥウゥシエンション)【中国語】 | |
容 姿 | 5人1組。1人だけが目を持つ。 |
特 徴 | 匂いを嗅いで疫病に罹らせる。5人に匂いを嗅がれると死に至る。 |
出 典 | - |
善くも悪くもないない人間を病死させる疫鬼!?
一目五先生は中国に伝わる5人で1組の疫鬼。1人だけが1つ目を持ち、残りの4人は目がない。中国の浙江省に出没したとされる。5人でぞろぞろと連れ立って歩き、寝ている人間の匂いを鼻で嗅いで精気を吸い取る。精気を吸い取られた人間は疫病に罹るが、何人に精気を吸い取られたかで病気の程度は異なる。もしも5人全員に精気を吸われてしまった場合、その死に至るとされる。目のあるものがリーダーのように振る舞うとされ、寝付けずに一目五先生の会話を盗み聞きした男の話が伝わっている。それによれば、1人がある人間の匂いを嗅ごうとすると、目のあるものが「善人は福運があるから嗅ぐな」と静止し、別のものを嗅ごうとすると「それは悪人だから匂いを嗅ぐと腹をこわす」とたしなめたという。結局、善人でも悪人でもない人間が次々に匂いを嗅がれ、次の日に病死してしまったという。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/04/19