ジャシー・ジャテレー
分 類 | 南米伝承(パラグアイ) |
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Yasy Yateré(ジャシー・ジャテレー)《月の欠片》【グアラニー語】 | |
容 姿 | 金髪の美青年。麦わら帽子をかぶるだけで裸。金の杖を持つ。 |
特 徴 | 子供をさらい、溺れさせ、女性に肉体関係を迫るなど、厄介な性格。 |
出 典 | - |
怪しい美青年は子供をさらい、女性を孕ませる!?
ジャシー・ジャテレーはグアラニー族の神話に登場する妖怪である。悪神タウと眠りの女神ケラナの間に生まれた7体の子供の4番目の子供で、金髪の美しい青年である。麦わら帽子をかぶっているだけで、服は着ていない。常に金の杖を持っていて、この杖でいろいろな魔法を使える。真っ昼間に出現し、口笛を吹き、子供たちを森に誘拐する。子供たちは夕暮れ時には家に戻るが、惚けていたり、耳が聞こえなくなっていたり、口が利けなくなっていたりする。しばらくすると元に戻るとされる。しかし、ときには子供を溺れさせたり、若い女性を連れ去って肉体関係を迫ることもあるなど、非常に危険である。母親たちは昼寝をしない子供たちに、外に出るとジャシー・ジャテレーがいると脅かした。
蜂蜜が好物で、煙草も好むため、子供や女性が狙われないように、地元の人々は蜂蜜や煙草を家の周囲において友好関係を築こうと試みる。また、魔法の杖を奪われると力を失うようで、酒で酔わせて杖を奪えばよいと信じられている。
《参考文献》
- 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)
Last update: 2022/02/19