レイス

分 類現代ファンタジー
名 称 wraith(レイス)《幽霊、亡霊、幻影》【スコットランド語】
容 姿実体はなく、黒いローブの中は真っ暗で、目だけが光っている。
特 徴死霊。非常に強力で、生気を奪う。
出 典

生気を奪う強力な死霊!?

レイスは近年のファンタジー小説やファンタジー・ゲームに登場するアンデッド・モンスターの一種である。実体はなく、黒いローブだけを身にまとい、ローブの中は真っ暗で、目だけが光っている。非常に邪悪で、生きている人間に触れて、その命を吸い取ってしまう。かなり強力なアンデッド・モンスターである。

レイス(wraith)という言葉は、元々はスコットランド語で《幽霊、亡霊、幻影》を意味した。けれども、その語源や由来ははっきりしない。18~19世紀には水の精霊のこともレイスと呼んでいたようだ。

この言葉が明確に現在のようなイメージを持つようになったのは、J.R.R.トルキーンが『指輪物語』の中で、ナズグールのことを指して、ringwraith(リングレイス)と呼んで以降だ。ナズグールは、冥王サウロンの忠実な僕(しもべ)として登場する。元々は人間だったが、サウロンによって与えられた「力の指輪」によって、次第に肉体を失い、影の世界の住人となった。黒いローブをまとい、 近年のファンタジー作品では、レイスと言えばトルキーンの描いたナズグールのイメージが投影されている。

特に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場するレイスは、ナズグールのイメージがかなり反映されている。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のレイスは非常に強力なモンスターで、レイスに攻撃されるとエナジー・ドレインによってレベルひとつ分の経験値が抜かれてしまう。また、銀や魔法の武器しか効かない。初級・中級の冒険者では太刀打ちできない強敵として登場している。以降のファンタジー作品では『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のレイスのイメージを踏襲している。

《参考文献》

Last update: 2023/10/12

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