ウガウ
分 類 | フィリピン伝承 |
---|---|
Ugaw(ウガウ)【フィリピン諸語】 | |
容 姿 | 親指ほどの小人族。 |
特 徴 | 米蔵に侵入して米を盗んでしまう。 |
出 典 | - |
小さな小さな米泥棒!?
ウガウはフィリピン伝承に伝わる小人族で、主にルソン島北西部のイロコス地方に伝わっている。人間の親指ほどのサイズしかない小人族で、かわいらしい姿をしている。しかし、動きが素早いため、滅多に見つけられない。彼らは米蔵や米櫃の裏などに棲息し、米を盗んでしまうことで知られる。夜、米を保存する容器が適切に管理されていないと、ウガウは必ず容器を襲撃して、最後の1粒まで米を奪い取ってしまうので、日の出前には容器は空っぽになってしまうとされる。米蔵に入るときには、後ろからウガウがついてきていないか注意しなければいけないし、米櫃の蓋はしっかりと閉めないといけない。米を床にこぼしたままにしておくと、米の場所を把握してしまう。夜、米をすり潰す音が遠くでこだまのように響くとも言われる。
一方で、ウガウに気に入られると親切にしてくれるとも言われていて、富が詰まった袋を抱えて歩き回り、人間に捕まると、自由と引き換えに富を差し出してくれるという。
《参考文献》
- The Aswang Project: A Compendium of Creatures from Philippine Folklore & Mythology(英語)
- Art & Fiction + Philippine Folklore & Mythology: Monsters & other supernatural beings from Filipino folklore & myths(英語)
Last update: 2025/06/22