産女(ウブメ)

分 類日本伝承
名 称 産女〔ubume〕(ウブメ)【日本語】
容 姿赤ん坊を抱いた女性。
特 徴子供を受け取ると重さが増して殺される。

赤ん坊を抱いてくれとせがむ女の妖怪!!

産女(ウブメ)は日本各地に広く知られる妊婦の妖怪。産褥のとき、子供を身ごもったまま死んだ女性が死後、産女という妖怪になると信じられた。そのため、埋葬の際には腹を裂いて赤ん坊を取り出して埋葬するとか、あるいは赤ん坊に見立てて人形を一緒に入れて埋葬するなどの風習がうまれた。

産女は子供を抱えた姿で現われ、子供を抱いてくれるように懇願してくる。子供を抱きかかえると次第にものすごい重さになって、そのまんま重さで殺されてしまうとか、子供だと思っていたものが石や棒だったという話もある。けれども、もしその重さに耐えることができると神通力のような不思議な力や宝物を与えてくれるとも言われている。

鳥山石燕などの江戸時代の妖怪画家たちは下半身が血塗れの女性の絵を描いている。

《参考文献》

Last update: 2019/07/21

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