トゥユル
| 分 類 | インドネシア伝承 |
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トゥユル（Tuyul）【インドネシア語】 | |
| 容 姿 | 赤ん坊の幽霊。緑色や灰色の肌をした赤ん坊。 |
| 特 徴 | 所有者に命じられて金品を盗む。 |
| 出 典 | － |
お金や宝石を盗まれたらトゥユルの仕業！？
トゥユルはインドネシアやマレーシアなどの東南アジアに伝わる子供の幽霊である。緑や灰色の肌をした赤ん坊の姿をしている。インドネシアなどでは、いつの間にかあったはずのお金や宝石が紛失すると、トゥユルのせいだとされる。
というのも、トゥユルは誰かに命じられて、お金や宝石などを盗む。そして、所有者を裕福にする。トゥユルを所有するためには、黒魔術を用いるシャーマンから購入するか、中絶した赤ん坊を利用し、防腐処理などをして自らトゥユルを作り出すなどする。そして、トゥユルに毎朝、１杯の牛乳を与え、玩具やお菓子を与える。血を吸うことで力が強くなるとも信じられていて、所有者の血を与える場合もある。インドネシアでは、トゥヨルへの対策として、お金の下に針を入れておくこと。こうすれば、お金が盗まれることはないという。ただし、トゥヨルが悪さをするのは所有者に命じられるからであり、本来、トゥヨルは家に勝手に入って玩具で遊ぶなどのことしかしない無害な存在だとも言われる。
《参考文献》
Last update: 2020/04/16
