シスト

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Thist(シスト)【英語】
※ 英語のthistle(シスル)《アザミ》に由来。
アザミ族、アザ族【日本語】
容 姿トランプのダイヤのような頭、ハートのような身体をした一族。
特 徴国の周囲に生えたアザミを食べる。喉と胃が純金で覆われている。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズの消えた姫』(1917年)ほか

アザミを食べて暮らす奇妙な一族!?

シストはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの11作目『オズの消えた姫』に登場する奇妙な一族。アザミに取り囲まれたシ(Thi)の国に住んでいて、トランプのダイヤのような頭、ハートのような身体つきをしている。喉と胃が純金で覆われているため、トゲトゲしたアザミを食べることができる。住民たちは自分たちで自分たちを支配していると考えているが、実際には、偉いココ・ローラムが一人で都合のよい法律をつくり、シストたちを従わせている。しかし、人々はココ・ローラムが王だとは知らず、ただ与えられた法律に従って暮らしている。シの国にはドラゴン工場があり、機械のドラゴンが荷台を引いている。シの国を訪れたドロシー一行だったが、この国では食用になるものがアザミしかないことが分かり、大慌てで国を後にした。

なお、元々、シスト族(thists)は、英語のthistle(シスル)《アザミ》に由来するため、宮坂宏美は彼らを「アザ族」と訳し、彼らの国を「アの国」と訳出している。

《参考文献》

Last update: 2021/08/09

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