スピリット
| 分 類 | ヨーロッパ伝承 |
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Spirit(スピリット)《霊、魂、幽霊》【英語】 | |
| 容 姿 | 実体を持たない霊的存在。白い影、ぼんやりした人影、光の球など、地域や時代によって多様。 |
| 特 徴 | 人間の生命力・魂、死者の霊、守護霊。近代心霊主義では、心霊現象を引き起こす存在。 |
| 出 典 | - |
肉体から離れた魂!?
スピリットはヨーロッパ伝承における精霊の一種。元々は、ラテン語で《呼吸》や《息》を意味するspīritus(スピーリトゥス)を語源としている。古代においては《息》は生命そのものと同一視され、やがて肉体が滅んだ後も残り続ける「魂」や「霊」を指す語に発展していった。中世以降の英語では、スピリットはゴースト(幽霊)とほぼ同義に使われる一般語になっている。
ヨーロッパ伝承において、スピリットは、フェアリーなどの妖精たちが常に肉体を持ち、生活を行うのとは異なり、実体を持たないエネルギー体のような霊的な存在とされた。
スピリットは死者の霊が未練を残して現世に留まった姿としても描かれる。人間の生命力のような存在で、死後、身体から離れて守護霊としてこの世に残るとされた。19世紀の心霊主義の影響もあって、エクトプラズムのような半物質や、写真に写り込むオーブのようなイメージも定着していった。特定の個人や家系にとり憑いて、助言を与え、サポートする守護霊もスピリットとされている。
安田均氏はスピリットのイメージとして、映画『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981年)で、聖櫃の中から解放された古代のスピリットが暴れ回るシーンを引き合いに出している。ここに登場するスピリットはあまりにも強力で、聖櫃から飛び出すとあっという間にドイツ軍を全滅させてしまうが、その白くぼんやりとした人影が宙を舞うその姿は、まさにスピリットそのものである。
テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(1974年)でも、スピリットは実体のない存在としてシステム化された。通常の武器ではダメージを与えられず、魔法や銀の武器でしか対抗できないという設定は、その後の多くのRPGに引き継がれている。特にスピリットは生者の生命力を吸い取る存在として描かれることが多い。
《参考文献》
- 『ファンタジー・ファイル モンスター・コレクション RPGの世界』(安田均/グループSNE,富士見文庫,1986年)
Last update: 2026/05/10
