スクードラー

分 類近代文学(オズ・シリーズ)
名 称 Scoodler(スクードラー)【英語】
容 姿身体の両側が正面で、顔も両側についている。
特 徴自分の頭を投げて攻撃してくる。人喰い人種で、旅人をスープにして食べる。
出 典ライマン・フランク・ボーム『オズへの道』(1909年)ほか

頭の両側に顔、身体も両側が正面の一族!?

スクードラーはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの5作目『オズへの道』に登場する謎の民族。彼らは全身痩せていて、頭は前にも後ろにも顔がついていて、身体も背中はなく、どちらも正面である。手足の関節は両側に曲げることができる。足は両側がつま先になっている。片面は全身真っ黒で、黄色い髪を生やしている。反対面は全身真っ白で紫色の髪を生やしている。頭部はくるくると回転し、その上、取り外すことができる。彼らは武器として自分たちの頭部を投げ、また拾って何度も投げつけてくる。彼らは女王を戴いていて、スクードラーの女王は、半分は黒髪で燃えるように真っ赤な髪、緑色の目、反対側の身体は派手な黄色で、真っ赤な髪、そして黒い目をしている。顔は歪んでいて、何度もいろんなものに投げつけているためである。スクードラーたちは、自分たちの棲む谷に迷い込んだ旅人を煮てスープにして飲むことを好む。この谷に迷い込んだドロシー一行はあわやスクードラーに捕まってスープにされそうになったが、隙をついて逃げ出し、切り立った崖にかかった橋の上でスクードラーたちと戦った。スクードラーの頭は崖の下は落とされ、スクードラーたちは自分たちの頭がどこへ行ったのか分からなくなってしまった。こうして、ドロシー一行はスクードラーの棲む谷を通る抜けることができた。

《参考文献》

Last update: 2021/07/18

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