パープル・ピープル・イーター

分 類その他(アメリカ伝承)
名 称 Purple People Eater(パープル・ピープル・イーター)《紫の人喰い》【英語】
One-eyed, One-horned, Flyin' Purple People Eater《1つ目1本角の空飛ぶ紫の人喰い》【英語】
容 姿1つ目、1本角で内股の紫色の怪物。
特 徴ロックがしたくて地球にやってきた。
出 典シェブ・ウーリー「パープル・ピープル・イーター」(1958年)

ロックがしたくて地球にやってきた謎の怪物!?

パープル・ピープル・イーターは1958年にヒットしたシェブ・ウーリー(Sheb Wooley)の楽曲「Purple People Eater」に登場する怪物である。1つ目で長い1本の角を生やしていて空を飛ぶ。歌の中では主人公は怪物を「パープル・ピープル・イーター(紫の人喰い)」と呼んでいる。「僕を食べないで!」と懇願すると、怪物は「君は固いから食べないよ」と答えている。また、怪物は「パープル・ピープル(紫の人)を食べる。それは本当に結構なことだ。でも、地球にやってきた理由はそうじゃない。ロックンロールバンドの仕事がしたいんだ」と語っている。そして、怪物は主人公の下を去っていくが、その後、主人公は怪物がテレビに出演して、頭の角でロックを奏でる姿を目撃する。

ナンセンスな歌詞だが、これが爆発的にヒットしていて、実際、1958年6月と7月にはビルボードのチャートで1位を獲得している。1958年のビルボード年間ランキングでも12位に輝いている。実際のこの楽曲の歌詞は非常に難解で、紫色の怪物なのか、紫色の人を食べる怪物なのかが明確ではない。また、1本の角(ホーン)が生えている描写も、後半は怪物の楽器(ホーン)のようにも受け取れるようになっている。

1988年には「パープル・ピープル・イーター」というタイトルで映画化もしている。ここでは怪物は宇宙人として描かれている。この作品でも怪物はロックバンドを組むことになるが、面白いのは怪物の棲んでいる惑星まで地球の電波が届くまでに25年かかるため、怪物はクラシックしか知らないという設定になっている。

《参考文献》

Last update: 2025/06/04

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