ポープ
分 類 | タイ伝承 |
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ผีปอบ(ピー・ポープ)【タイ語】 | |
容 姿 | 悪霊。生肉や血で汚れている。 |
特 徴 | 人間にとり憑いて生肉を喰らう。 |
出 典 | - |
生肉を喰らうタイの悪霊!?
ピー・ポープはタイの伝承に登場する悪霊である。単にポープとも呼ばれる。とりわけイーサーン地方(東北タイ)で恐れられている悪霊で、人間にとり憑いて、その人間の食べたものを吸い取ってしまう。ポープは生肉を好むため、とり憑かれた人間は動物や人間を貪り喰らうなど、奇妙な行動を取るようになるという。とり憑かれた人間はどれだけ食事を摂ってもそれをポープに横取りされてしまうため、最終的には衰弱して、ポープに精気や内臓を喰らい尽くされて死んでしまう。
イーサーン地方では現代でもポープが出現したとして騒動になることがあり、村人たちが総出で除霊に当たるという。
《参考文献》
- 『DACO 380号 バンコク怪奇物語』(DACO,2014年)
- 『亜細亜熱帯怪談』(著:高田胤臣,監:丸山ゴンザレス,晶文社,2019年)
Last update: 2024/03/23