ポレヴィーク

分 類スラヴ伝承
名 称 Полеви́к 〔polevik〕(ポレヴィーク)【ロシア語】
Полево́й 〔polevoy〕(ポレヴォーイ)【ロシア語】
容 姿全身から草がはえた妖精。
特 徴外敵から畑を守護し、怠け者を懲らしめる。
出 典

ロシアの村の畑の守護者!?

スラヴ伝承に登場する畑の精霊。その名前はロシア語で《野原,畑》を意味するпо́ле(ポーレ)に由来する。身体は真っ黒い泥のようで、身体からは草や麦わらなどが生えている。白い服を着ているとされる。ポレヴィークの背丈は作物と一緒だとされる。作物と一緒に成長し、収穫の時期に刈り込まれると、また切り株と同じくらいに小さくなる。このため、スラヴ地域ではポレヴィークのために、最後まで刈り込まずに切り株を少しだけ残しておくとも言われる。

ポレヴィークは正午や夕暮れに畑に現れる。畑に入り込んだ旅人を迷わせることがある。また、怠け者が嫌いで、サボっている農夫を見つけると酷い目に合わせるという。畑を荒らす人間や、酔っ払って畑で眠ってしまう人間がいると馬に乗って踏みつけたり、病気にすることがある。ひどいときには鎌で切り殺したり、首を絞めて殺してしまうこともある。

ポレヴィークの怒りを宥めるためには、誰にも見られないようにこっそりと溝に卵2つと年老いた雄鶏1匹を供えるとよいと信じられている。

《参考文献》

Last update: 2024/09/27

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