ペグ・オネル
分 類 | イギリス伝承 |
---|---|
Peg O'Nell(ペグ・オネル)【英語】 | |
容 姿 | 女の召使いの霊。 |
特 徴 | リッブル川に棲み、7年に1度、生け贄を要求し、人間を溺死させる。 |
出 典 | - |
女の亡霊、生け贄を要求する!?
ペグ・オネルはイングランドに伝わる女の精霊。ランカシャー地方のリッブル川に棲んでいて、7年に1度、生け贄を要求する。猫や犬などの獣や鳥を与えれば満足するが、これを怠ると人間の生け贄を要求し、人間が溺死する。
元々、ペグ・オネルはワッドー邸で働いていた召使いで、ある寒い夜、女主人と口論し、その後、井戸の水汲みに出掛けた。腹を立てていた女主人は「転んで首の骨でも折れればいい」と願ったが、女主人の願ったとおりに、ペグ・オネルは井戸のそばの凍り付いた道で転んで首の骨を折って死んでしまった。この召使いの死後、ワッドー邸には祟りが襲い掛かり、家畜が死に、子供たちが次々と病になった。以降、7年に1度、生け贄を要求するようになったという。
現在でも、ワッドー邸の敷地の中には「ペグ・オネルの井戸」があり、そのそばには首のない石像が残されている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2021/02/28