パタソーラ
分 類 | 南米伝承(コロンビア) |
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Patasola(パタソーラ)《一本足》【スペイン語】 | |
容 姿 | 一本足の女の妖怪。 |
特 徴 | ジャングルで美しい姿で男性を魅了し、喰らう。 |
出 典 | - |
浮気女の末路は吸血鬼!?
パタソーラは南米コロンビアに伝わる女性の吸血鬼である。パタソーラという名前はスペイン語で《一本足》という意味で、その名のとおり、一本足で跳ねてジャングルの中を自由自在に移動する。足の先は蹄になっているとも言われる。官能的な姿で男性を魅了し、うっかりついていくと、正体を現して大きな牙で喰らいつき、血を啜る。
元々、パタソーラは美しい人間の女で勤勉な農夫の妻になった。しかし、あるとき、浮気をした。町の人々がそれを夫に伝えると、夫は農作物を売りに行く振りをして、しばらくして家に戻った。すると、ちょうど女が別の男性と情事を交わしていた。農夫は山刀(マチェーテ)で浮気相手の頭をかち割ると、女の片足も切り落とした。そして、農場ごと焼き殺してしまった。以来、彼女はパタソーラという妖怪になって男性を魅了しては殺す吸血鬼になったという。
《参考文献》
- 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)
Last update: 2022/03/26