オヒン

分 類ヨーロッパ伝承(ポーランド伝承)
名 称 Ohyn(オヒン)【カシューブ語】
容 姿赤ん坊姿の吸血鬼。
特 徴鋭い歯を持って生まれた赤子が死後になる吸血鬼。
出 典

赤ん坊姿の吸血鬼!?

オヒンはポーランドのカシューブ地方に伝わる吸血鬼。生まれながらにして吸血鬼の宿命を背負った赤ん坊で、生まれた瞬間、鋭い歯が生えそろっているのが特徴である。このような特徴を持った赤ん坊は長くは生きられず、数日後には亡くなってしまう。そして、死後、吸血鬼になって甦ると信じられた。

スラヴ伝承では、基本的に吸血鬼は亡くなったときの姿で出現するとされる。オヒンも、赤ん坊の姿の吸血鬼として墓場から蘇る。真っ赤な赤ん坊の姿だと言われている。ただし、赤ん坊という外見とは裏腹にものすごい怪力の持ち主で、鋭い歯で家畜や人間(特に自分の母親や親族)の喉に噛みつき、血をすするとされている。教会の鐘を鳴らしにくることもある。その場合、鐘の音を聞いた人間を病気にして死んでしまうこともある。

万が一、鋭い歯を持って生まれてきた赤ん坊が亡くなった場合には、歯を全て抜くことで、死後、吸血鬼になることを防げると信じられている。

近年のファンタジー作品(ゲームなど)などでは、オヒンが宙に浮いて移動するという描写が多い。カシューブ地方の伝承では、オヒンが宙に浮いて移動するといった記述は残されていないので、後世のゲームなどによる創作のようだ。

《参考文献》

Last update: 2026/05/03

サイト内検索