ミクトランテクトリ

分 類アステカ神話
名 称 Mictlantecuhtli(ミクトランテクトリ)《冥界の主》【ナワトル語】
容 姿頭蓋骨の頭、鮮血のついた真っ白い身体の男神。
特 徴アステカ神話で冥界を統治する。
出 典

アステカ神話で死者を統治する死神!?

ミクトランテクトリはアステカ神話の冥界ミクトランを統治する神。ミクトランは地下深くにあり、死んだ人間たちはミクトランに赴く。ミクトランテクトリはミクトランシワトルを妻に、ミクトランの窓のない家に住み、死者たちを治めている。真っ白い身体で、頭は頭蓋骨、全身に点々と鮮血がついている。フクロウの羽根飾りのついた帽子を被っている。

「5つの太陽の神話」では、この世界はすでに4回、滅亡していて、この世界は5番目だという。ケツァルコアトルは5番目の世界でも人類を創造するため、すでに滅びた4番目の世界の人類の骨を得るために、冥界ミクトランにやってきた。ミクトランテクトリはケツァルコアトルに穴の空いていない法螺貝を渡し、この法螺貝を吹き鳴らして冥界を4周すれば骨を渡すと約束する。ケツァルコアトルは法螺貝の中にミツバチを入れて音を鳴らしているように見せかけて、冥界を4周した。このため、ミクトランテクトリは人間の骨を渡さざるを得なくなった。こうして、ケツァルコアトルは骨を楽園タモアンチャンに持ち帰り、そこで神々とともに5番目の世界のための人間を創造した。

《参考文献》

Last update: 2021/10/16

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