ボイタタ

分 類南米伝承(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ)
名 称 Mbóitatá(ボイタタ)《火のヘビ》【グアラニー語】
容 姿目と口から炎を放つ巨大なヘビ。
特 徴ジャングルを守護する。
出 典

上空を飛翔する光る大蛇!?

ボイタタは南米のグアラニー族に伝わる巨大なヘビの怪物で、目と口から強烈な炎を放ち、空を高速で飛ぶ。ジャングルの中で、このような発光体を目撃したら、ビックリするだろう。しばしば、鬼火の仲間のように取り扱われ、目撃譚もある。伝承では、ボイタタはジャングルを守護する存在であり、むやみに動物を殺したり、樹木を伐採したりすると出現する。ボイタタの光る姿を見た人間は一瞬で盲目になってしまう。また、恐怖で頭がおかしくなり、ショックで死ぬこともあるという。けれども、ボイタタの炎がジャングルを燃やすことはない。

ブラジルのリオグランデドスルなどでは非常によく知られていて、文学作品にもしばしば登場する。

《参考文献》

  • 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)

Last update: 2022/02/20

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