マーラ

分 類仏教
名 称 मारmāra〕(マーラ)【サンスクリット】
容 姿角をはやし、恐ろしい形相の悪魔。
特 徴ゴータマ・シッダッタが悟りを開くのを邪魔しようとした。
出 典

ゴータマ・シッダッタを誘惑した悪魔!?

マーラは仏教に登場する悪魔。仏教の開祖ゴータマ・シッダッタ(ガウタマ・シッダールタ)が悟りを開くために瞑想をしているとき、それを邪魔をするために出現した。煩悩の化身で、マーラはまずは美しい3人の娘たちを次々と送り込んで誘惑しようとしたが、シッダッタは誘惑に屈しなかった。そこで、今度は恐ろしい怪物たちに襲わせたが、怪物たちはシッダッタに近づくこともできなかった。岩石を降らせ、武器を降らせ、暗闇に覆ってもシッダッタが動じないため、最後にはマーラ自身が巨大な円盤を振りかざして向かったが、円盤は花輪になってしまった。こうしてマーラは敗北を認め、立ち去った。その後、シッダッタは悟りを開いた。

日本では、煩悩の象徴として、男根のことを「魔羅(マラ)」と呼んだ。『女神転生』シリーズにおいて、金子一馬氏は「男根」をモチーフにした独特の悪魔をデザインしている。

《参考文献》

Last update: 2020/09/21

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