マンガブー
分 類 | 近代文学(オズ・シリーズ) |
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Mangaboo(マンガブー)【英語】 | |
容 姿 | 容姿端麗。無表情。 |
特 徴 | マンガブーの国に暮らす野菜人。 |
出 典 | ライマン・フランク・ボーム『オズとドロシー』(1908年) |
地下世界に暮らす野菜人!?
マンガブーはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの4作目『オズとドロシー』に登場する野菜人。
地震で生じた地割れに落っこちたドロシーやオズたちは、地下に広がるマンガブーの国に辿り着いた。そこはガラスの建物が建ち並び、表情のない冷淡なマンガブー人たちが暮らしていた。マンガブー人たちは、人間と同じような姿で、とても容姿端麗で、国には成人しかいない。
実は彼らは野菜人で、庭園の畑で育ち、刈り取られた存在である。大きな葉の植物に実り、足の裏が茎に繋がっていて、成長するが、成人して刈り取られるまでは活動はせず、熟して刈り取られて初めて、人間のように動き出す。そのため、マンガブーの国には子供はいない。成人になったら5年程度生き、死後、再び畑に埋められる。すると、そこから新しい芽が生えてくる。マンガブー人は地上から来たドロシーたちのことを「肉人」と呼んだ。
魔法使いのオズがマンガブー人のひとりを剣で真っ二つに切ったとき、その断面には骨や血はなく、まるでカブやジャガイモの断面のようだった。また、オズが火で焼いたときには焼いたジャガイモのような匂いがした。
《参考文献》
- 『オズの魔法使いシリーズ 4 完訳 オズとドロシー』(著:ライマン・フランク・ボーム,訳:田中亜希子,復刊ドットコム,2012年)
Last update: 2021/01/24