メースー
分 類 | タイ伝承 |
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แม่ซื้อ 〔Mae Sue〕(メー・スー)【タイ語】 | |
容 姿 | 金色の衣装に身に纏った女神。 |
特 徴 | 赤ん坊を守護する女神。生まれた曜日によってさまざまな種類がある。 |
出 典 | - |
赤ん坊を守護する女神!?
メースーはタイで赤ん坊の世話をするとされる女神である。子供が生まれると、生まれた曜日に応じてメースーが現れて、3日間は赤ん坊を悪霊などから守護してくれる。曜日ごとに7人のメースーがいると信じられていて、生まれた日の曜日に応じて赤ん坊を守護するという。
たとえば、日曜日だったらวิจิตรมาวรรณ(ウィッチマーワン)と呼ばれる女神で、赤い肌にライオンの頭を持っている。月曜日はวรรณนงคราญ(ワンノンクラーン)で、白い肌にウマの頭を持った女神である。火曜日はยักษบริสุทธิ์(ヤクバリス)で、ピンクの肌で水牛の頭を持った女神、水曜日はสามลทัศ(サーモンタット)で、緑色の肌でゾウの頭を持った女神、木曜日はกาโลทุกข์(カーロトゥック)で黄色い肌にシカの頭を持った女神、金曜日はยักษ์นงเยาว์ (ヤクノンヤーオ)で青い肌でウシの頭を持った女神、そして土曜日はเอกาไลย์(エーカーライ)で黒い肌で、トラの頭を持った女神である。全員が金色の衣装を身に纏っている。赤ん坊を扇ぐための団扇を持った姿で描かれることも多い。
地方によって若干、信仰は異なるが、メースーは赤ん坊が生まれてから12歳になるまで、子供を守護するとも言われる。タイにはたくさんの悪霊がいることで知られているが、人々は、メースーがこれらの悪霊から赤ん坊を守護してくれるように、儀式を執り行う。メースーは赤ん坊を守護すると同時に、ときには病気にしてしまうこともあるので、メースーが適切に作用するように儀式を執り行うこともある。養子縁組をする場合には、両親が変わることをメース―に伝えるための専用の儀式もあるようだ。
《参考文献》
Last update: 2025/01/15