クルピー

分 類南米伝承(アルゼンチン、パラグアイ)
名 称 Kurupí(クルピー)《肌荒れ》【グアラニー語】
容 姿背が低く、黒い肌。足の関節がない。ペニスが異様に長い。
特 徴果樹を守護する。性欲が強く、一人歩きの女性を妊娠させる。長いペニスを投げ縄のように襲ってくる。
出 典

長いペニスを投げ縄のように襲ってくる妖怪!?

クルピーは南米パラグアイのグアラニー族に伝わる妖怪である。悪神タウと眠りの女神ケラナの間に生まれた7体の子供の4番目の子供で、身長は低く、肌は黒くてガサガサ。足の関節がないため、素早くは動けない。そして、ペニスが長い。あまりに長いために、しばしば腰にペニスを巻きつけた木像などがつくられている。性欲が強く、一人歩きの女性を狙って妊娠させるので注意が必要である。女性を捕まえるために、この長いペニスを投げ縄のように飛ばしてくるという。妊娠すると、毛むくじゃらで性欲の強い子供が生まれてくるとされる。クルピーの足は関節がなく、また、前後が逆についているため、もしもクルピーに遭遇したら、木の上に登れば、クルピーは木に登れないために女性を襲うことはないと信じられている。

このような恐ろしい妖怪ではあるが、雨をもたらし、タロイモやサツマイモなどの豊作をもたらす。また、子宝の恵みを与える存在としても崇拝される。

《参考文献》

  • 『南米妖怪図鑑』(文:ホセ・サナルディ,画:セーサル・サナルディ,ロクリン社,2019年)

Last update: 2022/02/06

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