コンコーイ
分 類 | タイ伝承 |
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ผีกองกอย 〔P̄hī kxngkxy〕(ピー・コンコーイ)【タイ語】 | |
容 姿 | 1本足で毛むくじゃら。醜い顔で管状の口を持つ。 |
特 徴 | ジャングルの中で1本足で飛び跳ねて移動する。人肉を喰らい、吸血する。 |
出 典 | - |
1本足の森の悪霊!?
ピー・コンコーイは、タイ全域に伝わるジャングルのお化け。単にコンコーイとも呼ばれる。毛むくじゃらなサルのような姿で、1本足でぴょんぴょんと飛び跳ねて移動する。木には登れないという。醜い顔をしていて、ハエのような管状の口がついているとされる。彼らは人肉を好んで食うと恐れられていて、夜、ジャングルに立ち入ると、「コンコーイ」という叫び声が聞こえてきて、襲い掛かってくる。そのため、コンコーイと命名されている。コンコーイが1本足であるためなのか、杖を持っていると狙われないとされる。また、別の伝承では、夜、旅人がジャングルの中で野営をすると、寝ている間に管状の口で旅人の足から血を吸うとも信じられている。血を吸われないためには、旅人は足を揃えて眠るか、組んで眠る必要があるという。
ちなみにコンコーイはマレー半島に暮らす異民族(ネグリト系で肌の色が黒く、身長の低い民族)を指しているという説もある。大昔には、彼らは人喰いの風習があったとされる。
《参考文献》
Last update: 2024/04/06