ケナシコロウナラペ

分 類アイヌ伝承
名 称 Kenas-kor-unarpe(ケナㇱコㇿウナㇻペ)《木原の姥》【アイヌ語】
Kenas-unarpe(ケナㇱウナㇻペ)《木原の姥》【アイヌ語】
容 姿ざんばら髪の老婆。顔には鼻しかない。
特 徴山に棲み、熊を操って人を襲う。
出 典

熊を操るアイヌの魔女!?

ケナシコロウナラペは胆振や日高などに伝わる妖怪で、ざんばら髪の老婆で、真っ黒い顔には目や口はなく、鼻だけがある。普段は木の空洞などに棲んでいて、山に入って来る人間がいると、熊をけしかけて襲う。本来、熊は善良な動物で、熊が人を襲うのはケナシコロウナラペの仕業だとされた。

沙流郡二風谷村の伝承では、ある男が山ではぐれた小熊を生け捕りにして、檻に入れておいた。真夜中に、檻の前にケナシコロウナラペが出現し、小熊を頭の禿げた少年に変身させ、手拍子に合わせて踊らせていた。男は悪魔払いをして小熊を殺すと、その死体はリスに姿を変えてしまったという。

《参考文献》

Last update: 2020/04/05

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