カタウ
分 類 | フィリピン伝承 |
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Kataw(カタウ)【フィリピン諸語】 | |
容 姿 | 人間に似た姿だが、腕や足にヒレが生えている。 |
特 徴 | 人魚や半魚人などの一族を統べる支配階級。海の水を操る。 |
出 典 | - |
人魚や半魚人などを治める支配階級!?
カタウはフィリピン伝承に登場する海の一族。海に囲まれた島国であるフィリピンには、バンタイ・トゥビグ(bantay tubig)と呼ばれる人魚や半魚人などの海の一族がたくさん知られている。シレーナやシレーノ、ショコイ、そしてカタウである。これらはみんな海の守護者であり、ヴィサヤ諸島では、カタウはこれらのバンタイ・トゥビグたちを支配する種族であると信じられている。
シレーナやシレーノは上半身が人間で下半身が魚の尾という姿である。一方、ショコイは全身が鱗に覆われた半魚人の姿をしている。カタウはその中間くらいで、姿は人間に似ているが、エラ呼吸で、腕や足にはヒレが生えている。
カタウは海の干満や波など、水を制御して操る能力を持つ。ときには水を氷らせることもできるという。そして、しばしば漁師に姿を変え、近づいてきた人間を溺れさせてしまう。
カタウはしばしば、こちらが話したことをオウム返しに繰り返す習性がある。また、東ネグロスではカタウは子供くらいの大きさだとされていて、しばしば、排水溝を泳ぐ姿を目撃されている。カタウの毛は豊漁を約束してくれるので、大切なお守りになるとされる。
《参考文献》
Last update: 2024/02/03