カプレ

分 類フィリピン伝承
名 称 Kapre(カプレ)【フィリピン諸語】
容 姿森の巨人。黒い肌で毛むくじゃら。
特 徴森に棲み、木の上で葉巻を吸っている。
出 典

カプレのイラスト

葉巻が大好きな森の巨人!?

カプレはフィリピン伝承に登場する森の巨人である。バレテの木やその他の大木に棲んでいる。黒い肌で毛むくじゃらな姿だと言われる。しばしば、木の上に座って、巨大な葉巻を吸っているところを目撃される。ただし、その大きさは変幻自在で、人形のようなサイズから巨人のようなサイズまで、自由自在に変えることができる。大きな樹木だと思って見上げると、実はそれがカプレの足だったという民話も残されている。

カプレは葉巻を好むため、その濃い匂いでカプレが近くにいることが分かる。カプレは人間に害をもたらす存在ではなく、ときどき、木の上から視線を感じることがあるだけだ。ただし、ときには荒野などで、ぐるぐると同じ場所を歩かせるなどの悪戯もする。そのような場合には、服を裏返しに着ることでカプレの術から抜け出すことができるという。

《参考文献》

Last update: 2024/01/13

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