磯撫で(イソナデ)
分 類 | 日本伝承 |
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磯撫で(イソナデ)【日本語】 | |
容 姿 | 巨大なサメ。尾びれに無数の針がついている。 |
特 徴 | 気づかれないようにそっと船に接近し、尾びれで人間を引っ掛けて海に引き込んで喰らう。 |
出 典 | 『絵本百物語』(1841年)ほか |
そぉっと接近して尾びれの針で人間を海中に引き込む海のハンター!?
磯撫で(イソナデ)は、西日本近海に伝わる怪魚。江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記述がある。サメのような姿で、尾びれには無数の細かい針がおろし金のようについている。北風が強く吹くと出没し、船を襲う。海面を撫でるようにそっと船に近づき、尾びれの針で人を引っ掛けて海中に引き込んで喰らう。船に乗っている人は簡単には磯撫での接近には気づかず、磯撫での存在に気がついたときには、尾びれで捕えられているという。海辺に死人がいると「磯撫でに撫でられた」などと言う。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2020/04/19