黃風大王(ホアンフォンダァワァン)

分 類中国伝承(西遊記)
名 称 黃風大王〔huángfēngdàwáng〕(ホアンフォンダァワァン)【中国語】
黄風大王(こうふうだいおう)【日本語】
容 姿鎧に身をまとった巨体の妖怪。
特 徴黄風(黄砂の強風)で攻撃し、相手の目を潰す。正体は修行を積んだテン。霊吉菩薩に退治される。
出 典『西遊記』(16世紀)ほか

強烈な黄砂の砂塵で相手を倒す!?

黄風大王は『西遊記』に登場する妖怪。黄風(黄砂の強風)を起こす「三昧神風」を得意とする。八百里黄風嶺という山の黄風嶺黄風洞に棲み、手下の虎先鋒が三蔵法師を誘拐したため、孫悟空たちは三蔵法師の救出に黄風洞にやってきた。孫悟空は黄風大王の黄風で眼をやられて何も見えなくなった。黄風大王に対抗できるのは小須弥山の霊吉菩薩だけだという情報を得ると、孫悟空は霊吉菩薩に助けを乞うた。霊吉菩薩は釈迦如来から授かった飛龍寳杖を投げると、八爪金龍が現れて黄風大王を捕らえた。黄風大王の正体は霊山で修行を積んだ茶色い毛のテンで、霊吉菩薩は霊山へと連れて行った。

《参考文献》

Last update: 2020/09/06

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