ヒ・ポ・ジ・ラフ

分　類近代文学（オズ・シリーズ）
名　称 Hip-po-gy-raf（ヒ・ポ・ジ・ラフ）《カバキリン》【英語】
カ・バキ・リン【日本語】
容　姿カバのような巨体にキリンのように長い首がついた獣。
特　徴藁が大好物でかかしを襲う。首を伸ばしたり縮めたりできる。
出　典ライマン・フランク・ボーム『オズのブリキのきこり』（1918年）ほか

カバとキリンの混合動物！？

ヒ・ポ・ジ・ラフはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの12作目『オズのブリキのきこり』に登場する不思議な生き物。カバのような巨大な身体とキリンのような長い首を持つ。首はしわしわにして縮めておける。ジョン・Ｒ・ニールのイラストでは、頭はカバにもキリンにも似ていない。ブリキのきこり一行は、マンチキンの外れのマンチ山を目指す途中で「透明地帯」を通り、全員、身体が透明になってしまう。そのときに、かかしの中に詰めてある大好物の藁の匂いに誘われてやってきたヒ・ポ・ジ・ラフと遭遇する。「透明地帯」なので、ヒ・ポ・ジ・ラフも透明になっているが、何とか機転を利かせて逃げ出す。ようやく「透明地帯」を抜けたら、一行は深い亀裂にぶつかり、反対側に渡れずに立ち止まってしまう。すると、そこにヒ・ポ・ジ・ラフがやってくる。ブリキのきこりとブリキの兵隊は武器を持って対峙し、ヒ・ポ・ジ・ラフは大好物の藁を食べることを断念する。しかし、虹の妖精ポリクロームが対岸に渡るためにヒ・ポ・ジ・ラフの協力を要請し、かかしの中に詰めてある藁と引き換えに、長い首で一行を対岸まで運んでもらう。そのため、かかしはしばらくの間、固い干し草を中に詰めて我慢しなければならなかった。

《参考文献》

Last update: 2021/09/26

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