ハーク
分 類 | 近代文学(オズ・シリーズ) |
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Herku(ハーク)【英語】 | |
容 姿 | ガリガリに痩せ細った一族。 |
特 徴 | ゾソゾという薬で怪力を得て、巨人を従えている。 |
出 典 | ライマン・フランク・ボーム『オズの消えた姫』(1917年)ほか |
その怪力で巨人たちを従える!?
ハークはライマン・フランク・ボームのオズ・シリーズの11作目『オズの消えた姫』に登場する一族。全員が骸骨のようにガリガリに痩せて元気のない見た目だが、巨人たちを従えている。城壁に囲まれた町に住み、大王皇帝(作品ではczaroverという称号になっている)のヴィクが統治している。ハークの町を訪れたドロシー一行は、どうして巨人たちがこんな風に痩せた人々に従っているのか不思議だった。
実はハーク人は、その見た目とは裏腹に、ものすごい怪力を持っている。ヴィクは厚さ30センチメートルの大理石を手で折り、指で粉々に潰した。また、スープを焦がしたという理由で、料理人の巨人の足を掴んで窓から外に放り投げた。ヴィクによれば、ハーク人は友好的だが、うっかり握手すると、相手の腕を折られ、指を潰される恐れがある。この怪力は、ヴィクが開発したゾソゾ(zosozo)という薬のお陰で、ハーク人たちは、1年に一度、ヴィクからゾソゾを茶匙1杯与えられている。力と肉は両立しないため、ハーク人たちは痩せ細っている。
《参考文献》
- 『オズの魔法使いシリーズ 11 完訳 オズの消えた姫』(著:ライマン・フランク・ボーム,訳:宮坂宏美,復刊ドットコム,2013年)
Last update: 2021/09/04