クィソモク

分 類朝鮮伝承
名 称 귀소목(クィソモク)《鬼笛木》【朝鮮語】
容 姿巨大な古木。
特 徴木が口笛を吹き、火を灯す。伐採しようとするものを狂わせる。
出 典成俔『慵齋叢話』(15世紀頃)

口笛を吹いて火を灯す木の怪異!?

クィソモクは朝鮮半島に伝わる木の怪である。空を覆うほどの巨大な古木で、漢字で「鬼笛木」と書いて、朝鮮語で「クィソモク」と読む。すなわち、「鬼が口笛を吹く木」という意味で、その名前が示すとおり、曇った日になると木は口笛を吹き鳴らし、夜になると木の周りには明るい火を灯す。それを見た者は精神的な不調を引き起こすという。

しかしながら、この木を伐採しようとするのは良策ではない。うっかりこの木を伐採しようとする人間がいると、あっという間に正気を失って気が狂ってしまう。狂ってしまった人間を元に戻す方法はたったひとつで、桃の枝で、狂った人間の首を斬る振りをしなければならない。そうすると、3日も経つと元に戻るという。

成俔(ソン・ヒョン)の『慵齋叢話』(15世紀頃)にクィソモクの話が載っている。成俔の叔父が坡州(パジュ)の書院に滞在して儒教を学んでいたとき、道端に巨大な古木があった。空を覆うほど巨大な木だったが、曇りの日には木から口笛が鳴り、夜には火が灯った。村の少年が木を伐ろうと試みたが、発狂して家に戻った。成俔の叔父は桃の枝を持って少年の家を訪れ、少年の首を偽って斬るふりをした。少年は倒れたが、3日後に正気を取り戻したという。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2025/09/14

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